荒川 洋治: 詩とことば 平明な言葉で、詩と言葉について書かれたエッセイ。やわらかな表現ながら内容は深い。
小川 洋子: 博士の愛した数式ご存知、第一回本屋大賞受賞作。 80分しか記憶しておくことの出来ない<博士>と家政婦の私、息子のルートが織り成す美しい数式のような物語。
平出 隆: 猫の客 淡々とした時間の流れの中に感じられるリアルななにか。
小池 光: 続・小池光歌集現代短歌文庫35。こちらは 『日々の思い出』『草の庭』収録。現代歌人文庫7の小池光歌集には『バルサの翼』『廃駅』収録。
結城 浩: 暗号技術入門-秘密の国のアリス この本の紹介コーナーは、原則、自分自身が完読した本を対象としていますが、この本は職場の人の評判が高かったんで、紹介させていただきます。
荒川 洋治: 名短篇―新潮創刊一〇〇周年記念 通巻一二〇〇号記念荒川洋治編集による100年間の短編小説アンソロジー。(新潮誌上に掲載されたものからの選択)読み応え充分。名長編(新潮が生んだ40作)の紹介コラムもあり。
関川 夏央: 現代短歌 そのこころみ現代短歌って何だ?!現代短歌を考えることは、いつか日本人を考えていくことに連なる・・。短歌を作る人にも作らない人にもたいへん示唆深い一冊。
辻原 登: 翔べ麒麟文春文庫本上下二巻。読売新聞社からは単行本。物語としては壮大なのだけど、どこか軽やかな感じ。
梁 石日: 異邦人の夜
甘噛みのやうな愛にてたしかむる<存在の耐えられない軽さ>
2008年6月21日 (土曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
音信なき一人(いちにん)を嘆く夜なれば粘度持ちたるごとく雨降る
千年の眠りは心地よかりしを現実(うつつ)の王子は来て起こすかも
気難しき上司の机に置かれゐし『有限要素法』を今も解せず
日本語になき音”V”を発さむと唇(くち)たどたどと噛まむ難儀さ
思い出せず午後をりをりに気になりぬ『宇宙大作戦』の船長の名前
おもほえず母の口癖つぶやけばかたはらに歩みきたりぬ過去は
2008年6月13日 (金曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
子ら去りし公園の岡に立つ時計一樹のやうに日暮れ息づく
飲み込みしすいかの種のゆくすゑを語れる吾子にすがしかりし夏
2008年6月12日 (木曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
少女なりしわれの妬心のまむかひに叔母のルージュの鮮やけき色
「押忍」と言ふ声の少年さびたるを朝の路上に聞き留めをり
2008年6月 8日 (日曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
にぎはしく具材載りたるチャンポンの湯気のむかうのふるさとならめ
<夜もすがら泣き悲しんでも>朝ごとに一日(ひとひ)の杖なる言葉は来たる
恋ひとつはじまりにけむ試供品の香水の香にさそはるるごと
たどきなき夜の記憶に哺乳瓶の消毒の湯の滾(たぎ)るを待ちき
踏めよとていざなひ給ひし基督を人は踏みにきけふも踏みゆく
2008年5月31日 (土曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
中年のとどこほり多き日々の夜にサラダ風味のあられ食べをり
重さうなまぶたの岸部一徳が酔ひざめの朝の夢に立ちをり
2008年5月30日 (金曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
コピー機に詰まりし用紙除かむとむきになりゆく午後のゆびさき
言葉ひとつ記憶の淵に立ちてきぬ低音やけどのやうにうづきて
2008年5月24日 (土曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
かたはらに呼吸(いき)しづかなる汝れにしてサッカー少年なりし太腿
いつせいに鳩立ちしあとしらじらと道はありたりわたくしのため
しろたへの杏仁豆腐は銀の匙もて掬へとぞ信条(クレド)のごとく
2008年5月22日 (木曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
薔薇色のちらし沈めておのおのの扉(と)は朝翳る集合ポストに
はろばろと魂(たま)なき旅を渡りこし古人(いにしへびと)の頭蓋の罅よ
相対化するとき見失ふなにか円グラフわきの%に見つ
スコールの町を歩めるムスリムの少女よアジア的カオスをまとふ
2008年5月 6日 (火曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
血縁と遠く離(か)れきて漬けありし泉州水茄子ほろほろと食ぶ
出会ひとはあるとき無残 あさがほの芽を濡らす今朝の優しき雨も
2008年5月 5日 (月曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ダイヤにて切られしダイヤの断面の組成よ人をときに病ましむ
思慕ひとつくるしみ除けし若き日のごとく翳りぬはつなつの陽は
茶の間に集ひてをさなきわれも見きミヤコ蝶々夫婦善哉
福音は小鳥と会話するごとく伝へよネットチャーチの牧師
2008年4月10日 (木曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
土砂降りの神宮の苑に集ひたる少年たちが守りたるもの (昭和18年)
地下鉄の車窓にわれは映りゐる嘆きの壁に立つ人のごと
2008年4月10日 (木曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (1)
すぎゆきはドラマにあらず茶屋町の路上でふひに口づけせしも
2008年4月10日 (木曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
放物線ノートに美(は)しく描きし夕ひたぶるに花は散りぬ 少女期
鍵束の音すずやかに開かれて棚の奥処に塩酸の壜
2008年4月 8日 (火曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
言ひ訳のやうな理由を並べ立て過ぎてゆくべしこの一生(ひとよ)はも
「次はもうあらへんで」とぞ言葉来ぬ暖房に汗ばみて聞きをり
復活の朝も普通の朝にして「おはよう」と笑まひたまひしイエス
2008年3月 1日 (土曜日) 題詠blog2008 | 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
場を設けてくださりありがとうございます。 今年こそ完走できるようがんばります。
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