051:熊(吉浦玲子)

かの秋に動物園に子と見たる月の輪熊の月はけぶりき

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050:確率(吉浦玲子)

確率論ポアソン分布のふもとまで来たれば座学の部屋のけだるさ

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049:礼(吉浦玲子)

長椅子に蜘蛛の子とわれ透明となりゆく朝の礼拝の間(あはひ)

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048:凧(吉浦玲子)

強気なる言葉の裾にはらはらと凧の尾つぽのごときは見ゆる

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047:ひまわり(吉浦玲子)

茎太く巨(おほ)きな顔のひまわりををさなきわれはひたに怖れき

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046:設(吉浦玲子)

設計思想語れる汝れの胸元の小(ち)さきしみのみ気になりてをり

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045:楽譜(吉浦玲子)

秋近き雨に肩まで濡れながらいま楽譜もて過ぎぬサリエリ

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044:鈴 (吉浦玲子)

わが一生(ひとよ)に一人のみ知る鈴木姓長身なりしのみを記憶す

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043:宝くじ(吉浦玲子)

シャッターの降りたる宝くじ売場夜の果てより来し猫が見る

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042:鱗(吉浦玲子)

真夏日の路上をいましよぎりしか蛇の鱗のごときひかりぬ

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