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クラリネット協奏曲K622第二楽章

 先週、横浜のビジネスホテルのカフェテラスで朝食をとっていたら、モーツァルトのクラリネット協奏曲K622第二楽章が流れてきた。好きな曲である。なんともいえない深い落ち着きというか静けさがある曲だと思う。
 クラシック全般ぜんぜん詳しくないわたしがこの曲を知っているのは、短歌をはじめたころに読んだ永井陽子さんのエッセイにこの曲のことが書かれていたから。
 ひょっとしたら記憶違いで別の曲だったかもしれないけど、ずーっとこの曲のつもりでいる。永井さんの文章に「この曲を聴いていると、聡明ということの意味がわかる」というようなことが書かれていた。
 その朝も不意に流れてきた音楽に、トーストにバターを塗る手を止めて、しばし「聡明」ということに思いをはせた。
 味気ない殺伐とした仕事の旅の朝、なにか遠いものに出会うような心に、しばし、なった。
 なぜかそのことをふと思い出して、今日、K622を聴いている。

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「短歌」カテゴリの記事

コメント

モーツァルトは実はわたしはどちらかというと苦手です。でも好きな曲もあります。
バルトだったか、神様が好まれるのはバッハではなくモーツァルトだ、といったとかいわないとかいう話がありますね。
映画『アマデウス』でサリエリが、モーツァルトの曲を聴いて、「これは愛だ」みたいなことを言っている場面があったように思います。おそらく実生活は到底宗教的ではなかったろうモーツァルトが、あの映画の中のサリエリの言葉はなんかよくわかりました。

一カ月近く遅くなりましたが、このモーツァルトのクラリネット協奏曲K622をいま聴いております。わたしはブログで第9について書いたように、どちらかというとベートーベンが好きですが、モーツァルトもいいですね。

CDにあるライナーノートには、この作品は彼の死の直前に書かれたとあります。
事実かどうかはさておくとしても、芸術家に限らず、生きたすがた、生き様が作品なり何かの形になって残るのだとしたら、それは好き嫌いを超えて崇高なものですね。

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