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受け付けない

 どうしてもビールが飲みたい~と思ったのだが、叶わず、今、会社の最寄り駅。
夕刻、会社の講堂で著名な方の講演を聞かなくてはいけず、聞いたのだが、これがもう生理的にまったく受け付けない内容。
 といっても、聞いた人の九十九%の人はとても感動したと思う。実際、周囲の人の、講演に対するアンケート回答状況を見てたら、とてもよかった、と回答しておられる方が多かった。
でもわたしはダメ。特異な自らの経験を語り、たいへんうるわしい誰からも文句のつけようのない話をする、というのは何かおかしい、と思う。
 みずからの非凡な不幸を語る人に対し、聴衆は何も言えない。不幸を乗り越えこんなにがんばってます、と嫌味なく語る話術はかなりのものだ。でもわたしには受け付けられなかった。なぜかはほんとのところはわからないけど、おそらくどんなに嫌味なく謙虚に話してもどこまでいっても自己肯定である点がダメだったのだろう。誰にも反論できない圧倒的な不幸を下敷きに健気な言葉が連なるスバラシイおはなし。たいていの人は素直に感動し「エエ話やー」と喜ぶ。

 喜べないわたしは相当のひねくれ者だと思うが、おそらく短歌関係者があの講演きいたら同じように感じた人が多いと思う。実際、むかしその方のベストセラーになった本をある若手歌人が批判していた記憶がある。あーあんなに辛い講演は人生初だった。

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