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ぬか床君

 最近、帰宅してまず最初に様子を伺うのは、息子でもなく(バイトや遊びでおらんことが多い(^^ゞ)、ハム(ヨークシャーテリア)でもなく、冷蔵庫の中の、ぬか床。ぬか床といっても、せいぜい細めの茄子が二本漬かる程度の大きさのタッパーぬか床。
 もともと実家でもぬか漬けをつける習慣はなくて、「我が家の秘伝ぬか床」みたいなものがあるわけではない。そもそもぬか漬けは、十年位前一時漬けていたのだが、ちょっと手入れを怠り、ぬか床の状態を悪くしてしまって以来やめてしまった。たぶん当時、料理の本などで、<ぬか漬けは、野菜をぬかに漬けることによって野菜中のビタミンB1がつける前の数倍にもなって健康に良い>というような記述を見て、ものめずらしさ半分、無性に漬けたくなって漬けはじめたような記憶がある。いったん、ぬか床ができたら、あとは素材を放り込むだけで繰り返し漬けられる、というのも魅力。さらにいえば、学生時代は化学専攻だったこともあり、いろんな「モノ」を混ぜたり、発酵させたり、という「モノ」の変化に妙に興味があったので、こういうぬか床こねこね、日々変っていく状況を観察する、というのは実は嫌いではない。
 だいたい普段ろくな食事は作らないくせに、なぜかこういう<妙に手のかかるもの>に突然燃えることがある。梅酒つけたり、梅干漬けたり、とか。
 とはいえ、今回のぬか漬けは、さすがに十年前の失敗があったので、思い立ってはじめたわけではなく、たまたま、しばらく前に「泉州水茄子」のぬか漬けを買ってきたことに始まる。まるまるとした茄子にたっぷりの糠がまぶされた状態で袋に入って売られていた。買ってきて、いざ家で食べようとしたとき、まわりについている糠を洗い流して捨てるのももったいないなあ、という気がしたので、茄子を取り出したあと、ためしに残りの糠にきゅうりを絡めてみた。一日ほどしたら、それなりに漬かっていたので、なんだか気をよくして、その後、その糠に、まずは市販の糠漬けの元を足したり、さらに昆布だの鷹のつめだの足しつつ、徐々にオリジナルぬか床にしていっている。こうやって手を入れだすと、なんだか愛着がわいてくるもので、帰宅すると、まず今日の<ぬか床君>を見るのが楽しみ・・ってな状態になっている。
 ちなみに、現在のぬか床は、ビールとかパンなども床に少量足してあり冷蔵庫で充分漬かるタイプになっている(私が飲むんべえだから、ぬか床にもビール飲ませているわけではなく(^^ゞ、ちゃんと料理の本に載っていた。たぶん発酵が促進されるのだろう)。小腹がすいたときに、手軽にぽりぽりと漬かっている茄子とかきゅうりを食べれるのもうれしい。塩分には注意しないといけないけど、簡単に野菜が摂れるのもうれしい。
 残念なのは、息子はにおいがダメでぬか漬けを受け付けないこと。
 息子に相手にされず、ひとり<ぬか床君>に愛情こめている中年の母・・・。

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