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雨の音の表情

 午後、激しい夕立があった。どーん、どーん、という遠い重い雷鳴がしばらくして、やがてばり、ばりと激しい音に変ったとたんに、ざーっという激しい雨音。

 私はどちらかというと雨の音は好きである。深夜の静かな雨なども良い。ほとんど室内からは音の聞き取れない雨。道を走る車のタイヤの音が、やや湿り気を帯び、なにかを長くひきずるような感じなのがなんだかほんのりと寂しさを感じて好きだ。何回か短歌にしようとしたけどできなかった。

 雨の音が好きといっても、田舎の実家はかつて洪水を起こした河のわきに家があって、田舎で激しい雨が降るときの音は怖かった。ごぉーーと底に響く河の音がした。二級河川でそんなに大きな河ではないのだが、鉄砲水で近辺の家は1メートルほどの水に漬かり住民はみな天井を破りに逃げたのだ。
 しかし、あの底に響く音もなつかしいというのではないが、どこか深いところから人に語りかけるようなものがあった。そういう深い底からの語りかけから自分は長く切り離されているように思う。

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