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業房のうた

 どうにか風邪は9割がた去ったようである。今日から、いっさい薬もやめて、ほぼ大丈夫のようである。(まだ少し喉がいがいがするが)
 この週末から今日にいたって、すこぶる気が滅入っている。
 すでに自分の中で決着していたつもりのあれこれに意気消沈したり、怒りがこみ上げてきたり。
 昨日の礼拝のとき、しかもこともあろうに、月一回の聖餐式の最中、むらむらと昔のあれこれを思い出して腹立たしくなって、怒りのあまり涙ぐんでしまった。聖餐式で自分の罪を悔いて涙ぐんでいる人はいても、「思い出し怒り」をして涙ぐんでいる人はあまりおらんだろう(-_-;)。
 まあ自分の情けない感情と向き合うのはそれでも大事なことだ。きっと神様も、中途半端に自分の中で納得するのでなく、徹底的に自分の正直なところを吐き出してそんな情けない自分ときちんと向き合うように、と考えておられるのではないか、とも思う。

 つれづれに茂吉の『遍歴』を読む。40代でヨーロッパに留学した茂吉の留学時代の歌。(大正12〜14年ごろの作、といってもご存知のように、当時のメモから再構成した歌で出版は戦後)
 医者として研究者としての仕事が忙しく、かならずしも歌人として充実していた時期ではないといわれるが、読み返してみると、生業と文学の狭間に生まれている歌になかなかに心にしみるものがある。また、関東大震災のニュースに息をつめる姿や、ヒットラーが台頭しているドイツの当時の雰囲気などを、なまなましく伝えている記録的な面でもすぐれたものがある。こういうところに、不思議な短歌の力を感じたりもする。

初学者のごとき形にたちもどりニツスル染色法をはじめつ
業房に日毎に過ぎむ吾なれど政治漫画も時に楽しも
ゾルフ大使の無事を報ぜるかたはらに死者五十萬餘と註せる
日本の新聞を同胞らあひ寄りて息づまり読む地震(なゐ)の事のみ
ベルリンに吾居るうちに一ポンド五ミルリオンより十四ミルリオンとなる
行進の歌ごゑきこゆHitler(ヒットラ)の演説すでに果てたるころか
                     茂吉『遍歴』

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