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ノリ・メ・タンゲレ

 この間の、ミラノ展でだれの作かは忘れたが、「ノリ・メ・タンゲレ(われに触るるな)」という絵があった。復活のイエスとマグダラのマリアの有名なシーンを描いたものだが、絵そのものはわたしにはあまり印象に残らず、「ああ、あの場面か」と思って通り過ぎたのだった。
 しかし、帰ってきて、ふと岡井隆の「『赤光』の生誕」で茂吉のマグダラのマリアを題材にした作品や、ジョットの「ノリ・メ・タンゲレ」について茂吉が書いた鑑賞文について言及している部分を読み返してみた。

とほき彼方の壁の上にはくれなゐの衣を着たるマリア・マグダレア
茂吉
 岡井は小池光の鑑賞を引用しつつこの歌に言及したり、この歌の「マリア・マグダレア」はジョットーの描いた絵のマリアという「定説」があるということで、実際に、岡井自身がジョットーの絵を見たときのことや、そのジョットーの絵の美術史家の解説文なども紹介しながら、多彩に言及している。
 そして、茂吉のジョットーの絵の鑑賞文の詩的散文としてのおもしろさは認めながら、茂吉の「宗教的な見地に欠けている」点を指摘している。岡井は同じ本の別のところで、やはり聖書に題材をとった「サウル王の自殺」について茂吉が書いている文章に言及しながら、宗教的視点の欠如を指摘している。
 私は、自分自身が洗礼をうけたせいなのか、岡井のこういう宗教的な視点への言及というのを最近かなり興味深く思うようになった。
 ただ茂吉の宗教観については、もう少しじっくり調べてみたい気もしている。

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